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精神科スーパー救急病棟の看護師のやりがいってどんなもの?
精神科スーパー救急病棟の看護師のやりがいについて知りたいあなたへ。
精神科治療の花形でもある精神科スーパー救急病棟のやりがいについて私の経験をお話させていただきます。
目次 [目次を隠す]
精神科スーパー救急病棟の看護師のやりがい 自分の頭で考えて状況を切り開く
精神科スーパー救急病棟の看護師がやりがいを感じるシーンとして、まずは看護師の大事な役割を果たすことによるものについてお話しましょう。
精神科スーパー救急病棟に初めて入院される患者様の多くは初診で、初めて精神科病院へ入院する方です。
錯乱状態、興奮状態での入院になるのですが、まれに精神疾患ではなかったというケースがあります。
意味不明な言動、道路に裸で飛び出す、制止してくれた人に暴力をふるう、言語的意思疎通が図れない。といった常軌を逸している状態で措置入院に至った女性の患者様がいました。
入院時の病名は「統合失調症疑い」として入院になりました。全裸状態での発見、搬送ではありましたが、ネックレス、本人の衣類なども一緒に運ばれてきました。付き添ってきたのは同世代の男女の友人たちでした。
あとからご両親も病院に来られました。医師たちは、本人やご両親と診察室にいましたが、私物整理をしながら友人たちの会話を聞いていた看護師が違和感を感じました。
特別に何かがあったわけではなかったのですがなんとなく「統合失調症ではないかも」という考えが頭をよぎりました。
ほかに違和感を感じたのが、品のある高級そうなプチネックレス、オーダーメイドの衣類、本人がしていた化粧でした。
鎮静薬が効いて1日熟睡した後の患者様は、入院時の状態が想像できないほど落ち着きを取り戻していました。
頻脈、血圧高値、全身倦怠感、月経異常からアセスメントして、医師に血液検査の追加の提案をしました。
その結果、その女性患者様は甲状腺機能亢進症であることがわかりました。入院後数日で、ほかの内科病院へ転院になりました。
精神科疾患を患った(若しくは患ったと思われる)患者様の最初に受ける治療が、その患者様の今後を大きく左右することにつながります。
精神疾患でないのに抗精神病薬の服用が続けられた場合の患者様の不利益を予測することも忘れてはいけません。
看護師は時には医師の診断に疑いを持ち相談することも必要になります。
医師よりも先に、患者様の状況をアセスメントして仮説を立てその仮説が立証されたときに達成感、そしてやりがいを感じることができます。
精神科スーパー救急病棟の看護師のやりがい…患者様退院時に医師にではなく看護師に「ありがとう」
精神科スーパー救急病棟の看護師がやりがいを感じるシーンとして、やはり患者様から頂く「ありがとう」も大きな要素です。
精神科スーパー救急病棟に入院してくる患者さんのほとんどは、錯乱や興奮状態が強い方です。
暴れる大柄の男性を抑えることは容易ではありません。
でも、人間は抑えられるとそれに反発したくなるものでもある生き物ではないだろうかと何かの研修で学んだ看護師は、男性スタッフが大汗をかいて抑え込もうとしている中で、「あなたを力づくで抑えるのをやめたら冷静になっていただけますか?」と穏やかに尋ねます。
その穏やかな声に患者様が反応して返事をして頂けた場合スタッフにお願いして力を抜いてもらいます。
力で抑えようとしたことをまず謝罪し、暴れた状態で入院してきた姿を見て女性スタッフがあなたに恐怖を抱いていること、治療が必要だと思っていること、などを伝えました。
そして、しばらくの間、保護室に入って「拘束の指示を受けてはくれないだろうか、みんなが安心できたら早いうちに強制的な行動制限は解除してもらえるようにするから」とお願いしてみたところ、その患者様は受け入れてくれました。
拘束する際も、「動けなくされるのはとても嫌なことですよね、申し訳ない。」と声をかけながら行いました。
その後も除圧のために背中や臀部に手を入れたり、下肢のマッサージをしに行ったりする中で他愛もない会話で過ごしていました。
薬物療法に対しても 服用するしないは、ご自身で決めていいことにし、その際には飲むことで起こる利益・不利益 飲まないことによっておこる利益・不利益を丁寧に説明しました。
医師の指示だから拘束を、処方された薬だから飲めと一方的に従わせるだけではその人が退院した後の治療継続率がどうしても下がってしまいがちになります。
精神科スーパー救急の看護師には、入院中のことだけでなく退院後の生活も視野に入れて人間的にかかわることが必要になります。
そうすることによって、患者様は医師によって治ったと感じるのではなく看護師が気づきを与えてくれたことに感謝してくれます。
そういった患者様から退院時に頂く「ありがとう」は、看護師にとって大きなやりがいです。
もちろん、看護師だけでは治療できません。「あなたを本当に治してくれたのは医師の処方の匙加減が大きかったのですよ」と必ず付け加えます。
外来に通院してきたときに病棟看護師を見かけて「ちゃんと薬を飲んでるよ」と元気に声をかけてくれる患者様の笑顔に何度癒されたことか。。。。
いかがでしたか?
精神科スーパー救急病棟の看護師のやりがいがすこしはお分かりいただけましたでしょうか?
精神科急性期看護師向けの研修などが日本精神科看護協会などで開催されています。
そのような研修を受けながら、日々の看護にエッセンスを加えて患者様とかかわることによって、力づくでなく看護力が発揮できるそんな環境で働いてみたい…そう思われたあなた。
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執筆者情報
精神科スーパー救急病棟の求人 編集部
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